大前研一さんとVictoria's Secretの関係
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サラリーマン「再起動」マニュアル 著者:大前 研一 |
Victoria's Secret は、女性なら聞いたことがあると思いますが、アメリカの下着のお店です。洋服なども扱っています。「どうしてこのお店は日本に進出しないのかな?したほうがいいのに」と、私もずーーっと、思っていました。
この本の中で、大前さんは、Victoria's Secretを大絶賛。アメリカ・カリフォルニアのモールで「定点観測」をしたところ、入店率、手に取る率、試着率、購入率、すべて圧倒的に高かったのが、このお店。私も行ったことがありますが、店員さんはとても感じが良く、売り方も、まとめ買いを促す仕組みが、うまいです。
なにより、色、デザインが豊富で、買いたくなるものが必ず、たくさんあります
私の体験談ですが、レジで会計のときに、「あ、この商品は、もうひとつ買うとお得なんです!よかったら、お好きなだけ時間をかけて、探して来てください!商品はこちらで預かっておきますから~」と、教えてもらいました。
商売と言えば商売ですが、私はまとめ買いをしたかったし、単価が安くなるほうがうれしい。ぼーーっとしていたので、お得を逃すところでした、ありがとう
(と、思わせるあたりが、やっぱり商売上手)
「これの、この形はありますか?それから、これの、このサイズは?あのディスプレイのは、どこにあるの?」という、怒涛の質問攻撃にも、一緒に買い物にきた友達のように、笑顔で、一生懸命探してくれました。しかも、無理に押し付ける感じは、全くなかったです。商品力+店員さんがプロフェッショナル
会計のあと、「これから○○に行きたいのだけど、○番のバスに乗るには、ここからどう歩いていったらいいの?」という、典型的観光客の質問をしたところ、その店員さんはわからなかったので、他の方に聞いてまわって、教えてくれました。
サンフランシスコ路面店のみなさん、親切すぎます
大前さんは、ご自身が経営に携わっているお台場のヴィーナスフォートに、Victoria's Secretを誘致したいとアピールされたようですが、残念ながら良い返事は得られなかったとのこと。通販でも買えますが、ぜひ日本に進出して欲しいので、
大前さん、引き続き、よろしくお願いします!
日本女子にwonderful shopping experienceを
「サラリーマン再起動マニュアル」の中で、大前さんが推奨しているのは、「自分の足で歩き回り、先入観を持たないで観察してみる」ということ。Tom Peters が"In Search of Excellence(エクセレント・カンパニー)"の中で書いている、MBWA: Management By Walking Aroundという手法だそうです。確かに、あの大前さんでさえも、モールに出かけて観察しないことには、Victoria's Secretにたどりつくこともなかったかもしれませんね。
「それで、この本のツボは下着だけ?!」
もちろん、それだけではないです!
他にも、漫画喫茶でさぼる営業マンの話や、日本の異業種交流会は全く意味がないとバッサリきるくだり、世界のアパレル業界でWeb 2.0型はH&MとZARAだけ。ユニクロは・・・の話など、読みごたえ十分
読んでいるとぐいぐい引き込まれて、「あれ?もうこんな時間?」という感じでした。
本を読むことは著者と会話をするようなもの、と勝間和代さんもおっしゃっていますが、
実際に大前さんからおもしろい話を聞かせてもらった、そんな気がする1冊です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
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