最後に観た映画
「マルタのやさしい刺繍」です。
感想は、こちらの記事で書いています。
映画で使用されていた旗が、展示されていました。
「マルタ、かわいい」と言っていた母は、記念に絵葉書を買っていました。
そんな母を、いつもかわいいのですが、さらにかわいいと思いました。
この日は、有楽町のクリスピークリームドーナツ
→銀座で映画
「マルタ、かわいい」と言っていた母は、記念に絵葉書を買っていました。
そんな母を、いつもかわいいのですが、さらにかわいいと思いました。
この日は、有楽町のクリスピークリームドーナツ
→銀座で映画
→有楽町イトシアでお茶
以上、母娘のお出かけ王道?コース。
以上、母娘のお出かけ王道?コース。
疲れているはずだから、食事のあと、「今日はもう帰ろう」と言う私に、
母は「デザートが食べたい。お茶しようよ」。
スタバに行ったら、とても混んでいて、席がいっぱい。
「帰って、家でお茶しようよ」と言ったら、「お茶したい」と、母。
出されたお皿にお花が添えてあって、「あら、かわいいね」
「後の女の人の声、すごいね。興奮しちゃって(苦笑)」
「あー、おいしいねー」と、
いつものように、なんてことない話をしたので、
他に何を話したのか、詳しくは覚えていません。
がんと診断される何年か前、二人で銀座の歩行者天国を歩いていたら、
バイオリンの音色が聴こえてきました。
生で聴くショパンの「ノクターン」にうっとりした母は、
興奮気味にその場でCDを買い、家でよく聴いていました。
久しぶりに銀座を二人で歩いたら、その日のことを思い出しました。
今回、なぜか、駅のホームで手を繋ぎました。
ふだんは、繋がないのに。風がびゅーーっと吹いて、寒かったから。
「お父さんと二人のときは、いつも手を繋ぐんだよ。ラブラブなの」と、
母は笑いながら話してました。
この日が母と最後の映画鑑賞、二人きりでの外出になりました。
まさかこれが最後になるなんて、思わなかったです。
亡くなる、ほんの2か月ほど前のことです。
あさぼっちさんのおかげで、映画を観に行くことになり、
思い出を作ることができました。ありがとうございました。
(お礼を言うのが遅くなって、ごめんなさい)
くしくもこの映画、ご主人を亡くして意気消沈していたマルタが、
友人の励ましとともに、かねてからの夢だったお店を出すという、再生の話。
そしてもうひとつ、突然の悲しいお別れが・・・。
母と最後に見た映画が、「マルタのやさしい刺繍」だったということは、
母と最後に見た映画が、「マルタのやさしい刺繍」だったということは、
何か意味があるのかもしれません。
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コメント
お母様の思い出話を読むと、お母様の優しい笑顔が目に浮かぶようです。
お母様に(Karenさんにもですが)お会いしたことはないので、あくまでもイメージですが…
ふと自分の子供の頃のことを思い出しました。
)。
幼稚園で「母の日」のプレゼントに「おかあさん」の似顔絵を描くのですが、私は、自分の中にある「おかあさん」のイメージが表現できないのが悔しくて、泣き出してしまったのです。「私の大好きなおかあさんは、こんな顔じゃないのに、自分ではうまく描けない!」という気持ちで…(ずいぶん生意気な子供ですよね
Karenさんの文章から、お母様のかわいらしさ、お母様を慕うKarenさんの気持ちが伝わってきます。素敵ですね。
投稿: zukko | 2009年6月11日 (木) 21時05分
>zukkoさん
こんばんは+お返事が遅くなってごめんなさい!
親ばかならぬ、娘ばかの話につきあってくれて、ありがとうございます。
>私は、自分の中にある「おかあさん」のイメージが表現できないのが悔しくて、泣き出してしまったのです
zukkoさん、泣いてしまうなんて、かわいいですね!
幼稚園くらいだと、まだうまく絵を描けないですもんね。
そういえば、アルバムに「おかあさんの怒った顔」という私の作品(たしか3歳だったかな?)が貼ってありました。
怒った顔、というのが、笑えます・・・。
母は、本当に優しい笑顔のかわいい人でした。
お向かいさんも、通夜の寄せ書きに「笑顔が素敵でした」と書いてくださいました。
私もそんなふうに思われ、偲ばれる人になりたいです。
投稿: Karen | 2009年6月17日 (水) 22時23分