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大切な人とお別れする前に読む本1

今日から、「母が亡くなる前に読んでおきたかった」
という本を、いくつかご紹介します。

出会ったのは、すべて、母が亡くなってから。
図書館をふらふらと歩いていて、たまたま目に入り、購入しました。

できれば、家族がまだ元気なうちに、買っておくといいと思います。
ふだんは、あえて手に取ることはない本ですが、
そういうときのほうが、心理的に読みやすいと思います。

いざ家族が重い病気になり、お別れが近づいてくると、
「最期」についてリサーチしたり、本を読んだりする気力と勇気は、
実際にはないものです。
亡くなってほしくないので、考えること自体、避けてしまいます。
私も、終末期については、インターネットで調べなかったですし、
本も読みません(読めません)でした。

残念ながら病状が進んで、家族の最期が近づいてしまったとき、
ふと本棚を見て、こういう本があると、救いになると思います。
そのとき、気分的に手にとって読めるかどうかは、
その場になってみないと、なんとも言えませんが・・・。

こういったことは、身近な人との死別を経験しないかぎり、
受け身では、誰も教えてくれません。
けれど、とても大切なこと。
だから、自分から知っていくしかないのです。
知らないと、私のように、後悔してしまうかもしれません。

まずは、一番「マイルド」な本から。

おかあさんががんになっちゃった



かわいい、ほのぼのするイラストの漫画ですが、
書かれていることは、ふかーーいです。
がん患者を家族に持つとはどういうことなのか、
終末期医療について、とてもよく描かれています。
すーーっと入って来るので、かなり、おすすめします。

実は、主人公のお母さんが、見た目も性格も、
びっくりするくらい母によく似ています。
なので、涙をぼろぼろ流しながら読みました。
「主人公すずちゃんのように、もっと優しく接すればよかったなぁ・・・」
と、思わず自責の念にかられ、胸が痛くなります。

星を眺めるシーンは、しし座流星群を
母と並んで見たことを思い出します。
布団に寝たまま、部屋からベランダに顔を出して
寒いのでニット帽をかぶって、2時間くらい見てました。
(うー、思いだすだけで、涙が・・・)

漫画は本よりも、よりダイレクトに感情に訴えかけてくるようです。
がん患者本人と支える家族の揺れる心境や、
家族それぞれの対応の違い、気持ちの波のずれ、
ホスピスの様子などが、よくわかります。

私自身、経てきた道のりなので、どの話も共感できます。
「すずちゃん、合コンに行く」というエピソード(汗)や、
母の姉妹や、大勢でお見舞いに来た友人に辟易したり(苦笑)。
「そうだよね、そうそう」と、同じ体験をした方と
話しているような気持ちになります。
すずさんは、マイナス面も含めて、ご自身の心境を
正直に吐露されているので、
心に訴えかけてきます。

患者も、家族も、ともすれば孤独になりがちです。
いろいろなことに、日々葛藤します。
家族にも、家族だからこそ、言えないことがあります。
かといって、誰に打ち明けたらいいのか・・・。
がん、看病といったことは、経験者以外のほとんどの人にとっては、
「非日常」で、「引く」話題でも、あります。

医療者とは立場の違いから話しにくいですし、彼らは忙しすぎます。
患者はサポートグループもありますが、
家族向けのグループは、なかなか見つからず。
(在宅ケアのNPOは見つけました)

mixiでがん患者家族のコミュを見つけて(勝間さんのアドバイス)、
ひっそりと、泣きながら共感していました。
こういう、「とりこぼされた」家族をサポートする仕組み作りが、
必要なんですよね。患者さんのためにも・・・。

つらい気持ちをわかってもらえないとき、
看病がつらくなったとき、別れが怖くなったとき、
この本は友達のようにやさしく話を聴いてくれて、
経験からアドバイスもしてくれます。

お別れの後に読んでも、とても心に染み入ります。
開くと涙がぼろぼろ出てくるので、公共の場には持っていけません・・・。


                    

                        

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コメント

母親は偉大ですね。

本当に見返りのない愛情を与えてくれるのが母親だと思います。

これは、やっぱり自分の身を傷めて生んだからこそなんでしょうね。

男である父親には同じ真似はできない・・・。少しだけ寂しい気がしますが、そうやって子供を産む能力を備えている女性は素晴らしい存在だなと日々感じております。


お母さんは偉大です!!!
そして女性も偉大です。

投稿: papaiya yamashita | 2009年5月16日 (土) 15時02分

>papaiya yamashitaさん

こんばんは。

papaiyaさんも、すてきなお母様、ご家族をお持ちなのだということが、文面から伝わってきます。

おっしゃるとおり、見返りのない愛情は、すごいですよね。自分より、子供。
自己中な私でも、母親になれば変わるかもしれない?そのとき、本当の意味で、母に大、大、感謝するのでしょうね。

男性は少しだけ寂しい想いをされるのですか・・・。
父親は、父親の偉大さがあると思います。
憎まれ役も、かって出ないといけないときがあるかもしれないですし。
会社での、ときに理不尽な要求にも耐えうるのは、守るべき存在があるからではないかと。
例えば、ひとりだったら辞めてしまいたくなるときも、力が出ると聞きます。
(これは、男性も、女性もですが)
全国のがんばっているお父さん、お母さん、旦那さん、奥さん、尊敬します。

投稿: Karen | 2009年5月16日 (土) 20時08分

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