« 大切な人とお別れする前に読む本2 | トップページ | 天豆 »

大切な人とお別れする前に読む本3

あらかじめ申し上げますが、紹介する本のタイトルがダイレクトすぎて、
びっくりされるかもしれません・・・。

誰もが知りたい 上手な死に方、死なせ方


誰もが知りたい 上手な死に方、死なせ方


終末期の患者をどう支えるか、患者の気持ちの変化、
後悔を残さないためのコミュニケーション、
闘病、看病で疲れた心身の癒し、などについて書かれています。
家族を看取ることについての、さまざまな内容が、
この1冊に凝縮されています。

著者は、「はじめに」で、このように語っています。

「私の母はがんの転移による長患いで亡くなりましたが、
当時の私に今の知識や心構えがあったら、
長かった終末期を、よりやすらかで満ち足りたものに
してあげられたのは確かです」

これは、私自身の気持ちでもあります。
「この本を読んでおけば、おろおろしないで、
違うお別れの仕方があったのではないか」
と、思いました。

読んでいると、心が落ち着いてきます。
「あのときの受け答えは、あれでよかったんだ」
「母の気持ちは、そういうことだったのか」。
聞いても答えが返ってこない今、ひとつひとつ、確認し、納得します。
「大丈夫。まぁまぁ、ちゃんとやれたじゃない」
と言ってもらえたような気も。自己満足ですが。

最終章、「愛する人を看取ったあとに」。
「後悔がまったくない死別はない」という言葉に、
普遍的にそういうものなのかと、ほっとします。


「周囲の人が、心配して声をかけてくれたときには、
『大丈夫』と強がったり、平静を装ったりせずに、
思い切って、自分の心のうちを打ち明けた方がよいのです」(p.219)。
ここは素直に、「そうしよう」と、自分に言い聞かせます。
見守ってくれる家族、友達、ありがとう。


この本をきっかけに、終末期医療の推進役であった
エリザベス・キューブラー・ロスの"On Grief and Grieving"をはじめ、
さまざまな死別、悲嘆、死生学関係の本を取り寄せることになりました。
こんなに本が救いになるとは、思いませんでした。

On Grief and Grieving: Finding the Meaning of Grief Through the Five Stages of Loss

こういった本の感想を書くことに、抵抗がなかったわけではありません。
けれど、これがありのままの、今の私です。
書き残しておけば、いつか、誰か、つらい立場の人の検索にかかるかもしれないと、
思い切って、記事にしてみました。


そういえば、こんな記事を書いている人がいたな、
しかも、大丈夫か?というくらい泣いていたなと、
心のどこかに留めておいていただければ、幸いです。

ブログとは、いいことも、悪いことも、人生、日々、
いろいろあるなかでの
心境、気づきを記録していくものだと、
私は捉えています。
自分の弱さ、葛藤も、この場所なら、さらけ出してもいいかな、と思います。
そういう部分も許容してくださるみなさんに、改めて感謝申し上げます。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
                           
                            

|

« 大切な人とお別れする前に読む本2 | トップページ | 天豆 »

コメント

Karenさま、こんばんは!
いつも私のブログではコメントをいただきありがとうございますo(_ _)oペコッ

今日は偶然、Karenさまがご紹介されている本を書店に買いに行きました。
でも、今日行った書店にはなく、明日改めて別の書店に行く予定なのですが、Karenさまが本の冒頭を紹介されているのを拝見して『怖いけど見てみよう』『怖いからこそ見た方がいいよね』という気持ちになりました。

祖父母とは私が生まれる前に亡くなったり、また住まいが遠すぎて亡くなったという実感がないまま、これまで生活をしてきました。
また、Karenさまもご存知の通り、父の余命は長くありません。
近づいてくる『その日』を受け止めることが出来るのか、不安と生活の慌しさの中でまともに考えられません。
基本的に自分のことは自分で考えて行動するように心がけているつもりでしたが、経験がないことを迎えようとしているわけですから、失礼ながら死別を経験なさった方々のお話を拝見しつつ心の準備をしていこうと今は思います。
私の中では色々な後悔が満載で、涙が止まらない日が続きましたが「後悔がまったくない死別はない」という言葉には、正直私もホッとしています。
あともう少し…。自分の出来ることを精一杯頑張ります0(^^)0

投稿: みかりん | 2009年5月17日 (日) 20時31分

Karenさん、こんばんは。

いつも、読ませていただいています。
本で心が救われること。

本当にそうですね・・・・。
楽しいこともつらいことも
苦しいことも、すべてのことで。

私はKarenさんのブログを読ませていただいて、私は母親の立場から
Karenさんの亡くなられたお母さまのことを
自分に置き換えて読んでいます・・・・。

私が亡くなったことで毎日毎日悲しんでいる
夫や息子、実妹のことを考えると
そのことのほうが自分の悲しみより
すごくすごくつらい・・・
想像しただけで涙があふれます・・・。

>書き残しておけば、いつか、誰か、
つらい立場の人の検索にかかるかもしれないと、思いきって、記事にしてみました。


Karenさんらしく、優しさを感じました。
共感しました。


投稿: yumi | 2009年5月17日 (日) 20時40分

>みかりんさん

お忙しいのに、こちらにコメントまでいただき、
本当にありがとうございます。

私も、このひとつ前の記事にも書いたように、
「知らないままでいたい」人でしたから、
みかりんさんのお気持ち、よーーくわかります。
本のことを、プレッシャーに感じないでくださいね。

提案なのですが、実際に本を買われなくても、
これから何かあれば、本の代わりといってはなんですが、
いつでもブログかメールで声をかけてください。
(右上のプロフィールから)
手元に本はありますし、私の経験でよければ、
お役に立てることがあるかもしれません。
愚痴でも、何でもいいです。
私も、抱えきれなくて、いろんな人にメールしたり、
電話したり、会って話を聞いてもらいました。

みかりんさん、お父様のことを思っているからこそ、涙が出るのだと思います。
父と娘って、いろいろありますよね・・・。
病室では泣けないので、ロビーでさんざん泣いていたとき、
「今、母は生きている。息をしている。そのことを大事にしよう」と気づいて、
正気を保ち、目の前の母に集中することができました。

ブログの更新は、無理しないで、みかりんさんとお父様のことを
一番に考えてくださいね・・・。

投稿: Karen | 2009年5月17日 (日) 21時27分

>yumiさん

こんばんはー。
ほぼ、同時刻にお互いのブログを行き来していたなんて、偶然ですね!

>Karenさんの亡くなられたお母さまのことを
自分に置き換えて読んでいます・・・・。

そうですよね・・・。
涙でうるんだ目で遺影を見ると、「泣かないで・・・」という
母の声が聞こえてくるんですよね。
私の想像ですが、母だったら、そう言うだろうな、と。

早くに亡くなる親と、長生きする親とがいますが、
亡くなったからといって、いなくなったわけじゃない。
目には見えないけれど、存在し続ける。
これからもずっと、影響を与える、教えてくれる。
生きている親とは、また違った形で、方法で。
言葉が聞こえないぶん、想像力を働かせる必要はありますが・・・。
親は、生きて行くのに十分な精神的な土台を残してくれた。
これからは、それを頼りに生きていく。
そんなことを、今日思いました。

今は、1歩進んで、0.8歩下がる、くらいの
ペースで、遅ーーいですが、前には進んでいる気がします。

優しい言葉を、ありがとうございました。

投稿: Karen | 2009年5月17日 (日) 21時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 大切な人とお別れする前に読む本2 | トップページ | 天豆 »