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母国語の能力が外国語に転移する? Language Transfer

中学のとき、英語のクラスで、O・ヘンリーの「最後の一葉」を和訳する宿題が出ました。2-3行づつ先生に指されて答えていくのですが、答えた後、先生が「すばらしい!感動しました!」と言われて、びっくり。そのことを、最近ふと思い出しました。

英語がそんなに得意だったのかというと、そうでもなかったんです。和訳を褒められたのは、アウトプット言語の国語力のおかげだったと思います。国語はずっと大好きで、得意でしたbook

私の英語力は、小さいころから身に付けた国語力が、英語に「転移」したのではないかと思っています。

母国語と第二外国語の関係について、カミンズCumminsという言語学者のおもしろい研究があります。
「子どもの第一言語やそれに伴う認知力が発達しているほど第二言語も発達しやすく、第一言語が低い発達段階であると第二言語や認知力の発達も難しくなる」という、発達相互依存仮説 Developmental Interdependence Hypothesisです。
「どちらかの言語で認知力を発達させられれば、その能力は他方の言語にも転移する」そうです。(Source: JSL 児童生徒の学習言語能力の獲得

図のほうがわかりやすいので、発達相互依存仮説のもとになった、2言語共有説 の図を、ご覧ください。下の部分、深いところで、母国語、外国語、それぞれの言語能力・経験・知識が共有されているイメージがおわかり頂けますでしょうか?

まだ日本語をしっかり話せない小さい子供に、中途半端な英語力をつけさせるよりも、日本語の土台を作ってあげるほうがいいかもしれない・・・と思う反面、子供には多くの選択肢を与えてあげたい。なので、国語を大事にしつつ、英語に自然と興味を持ってもらう環境を作ってあげたいな、と思います。私よりも効率的に学ぶことができたら、その分時間とエネルギーを、他のことに早いうちから注げるわけですからsports

早期外国語教育については、賛成派・反対派それぞれ熱い議論を交わして、とても興味深いです。私は「経験則から早い方がいい」という日向清人先生 の主張に賛成です。

言語能力が転移するということなら、国語がずっと得意だった!という方は、英語も得意になる可能性が高いと思います。そうでない方は・・・(汗)。気を落とさずに、前向きにやっていきましょうpencil
ここまで読んでいただき、ありがとうございますshine
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コメント

Karenさんの言葉に対する造詣の深さに感服です。。。

同じ言語の運用能力の範疇と考えれば、日本語の能力が英語に転移する。。。

なんだか納得ですね。
残念ながら、私の場合、国語はすごく得意だったのですが、まだ転移されていないようですcoldsweats01

京都大学の青谷正妥先生の「英語勉強力」では、大脳生理学の観点から、次のように書かれています。

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英語と日本語では聴覚連合野という言語中枢に入ってからの処理の場が違います。現に、バイリンガルな人間を調べてみると、日本語と英語で電流の流れる場所が違うそうで、英語の話せない人では同じ部位で処理しようとしているそうです。
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これ以外にも、音声が脳でどのように処理されて言葉になって発せられるかということに触れて書かれていて、「音読で英語脳を作る」ということが可能と主張していらっしゃいます。

話は少しそれますが、バイリンガルの方が同じテレビCMを違う言語でみると、同じ内容でも受ける印象が違うのだとか。
脳の言語処理機構って、まだまだ奥が深いんですねぇ。。。

早く英語脳に転移できるように、勉強します!!

投稿: 井上真改 | 2008年8月 7日 (木) 00時32分

Karenさんこんばんは!

僕も大学でこの議題でディベートをしました。
しかも英語で!完全に瀕死状態でしたが(汗)

僕は反対派でしたが、日向先生の意見、その通りですね!
こんな人が相手側にいたらきっとボロ負けしたと思います(笑)

僕らの主張は、
小学校では英語よりも学んでおくべきことがある。
これからの国際社会において活躍が求められる中で、
英語ができたとしても、国際人に必要な考え方や教養を身に付けていなければ全く国際社会を渡っていけない。
英語はあくまでもコミュニケーションをするための手段なのだから、外側の部分ばかりで内側を強化しなければいつまでも未熟なままだ…。

というようなものでした。
う~ん、難しい問題ですよね。バランスが大事だと思います!!
個人的には英語はいつから始めてもできるようになると思います!(というかそう信じたいです 笑)

投稿: てる | 2008年8月 7日 (木) 04時01分

>井上真改さん

おはようございます。
そんな、造詣の深さなんて恐縮です・・・。
言葉に対する、執着というか、愛ですね。LOVEです!

大脳生理学といえば、茂木さんしか存じておりませんでした。青谷正妥先生の「英語勉強力」のご紹介、ありがとうございます!確かカナダの研究で、バイリンガルはアルツハイマーになりにくいらしい、ということがわかったそうです。電流と関係があるのかもしれませんね。

英語脳を作ってしまうと、学びが加速する気がします。私を実験台にした経験からです。

投稿: Karen | 2008年8月 7日 (木) 06時24分

>てるさん

おはようございます!

おぉ!この内容を英語でディベートですか!すごい!日向先生の主張は、反対側の主張のholeをついていますよね。ロジカルです。

てるさんの主張、その通りだと思います。ただ、内側+英語なら最強ですよね?私も、英語は高校を卒業してから本格的に勉強したので、本人のモチベーションと学ぶ仕組みがあれば、何歳からでもできるようになると思います。

馬を水飲み場に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない・・・子供のやる気がないのに、英語(他のことも)を押しつけても仕方ないですよね。そのやる気にどう火をつけるか。「英語が話せると楽しいよ~」という雰囲気を、生後1日目からアピールしようとたくらんでいます♪話がそれました(汗)

投稿: Karen | 2008年8月 7日 (木) 06時34分

Karenさん

大変興味深いトッピックですね。
特に”井上真改”さんが 書かれている”音読で英語脳を作る”には とある事を思い出しました。
何かの本で日本語は文字を書いたり、読んだりする部分(目で)で理解しようとするのに比べて、英語は話したり、聞いたり(耳で)する部分で理解しようとする、という内容のものでした。
それを読んで 思い出したのが、仕事で 研修をやるとアジアの人の中で(ex.フィリピン、中国、韓国、港、シンガポール、タイ、日本)一番反応が 早いのがフィリピンの人です。もちろん 彼らはアメリカの教育方法を大分採用してますし、英語力で比べるのは
公平ではないでしょう。 私が驚くのは 彼らの”耳の良さ”なんです。日本語も日本人の名前も ”音”で 覚えるんですね。書いたりしない。でもずっと覚えてる。

それに比べ(自分もそうですが) 日本の教育を受けてきた人は スクリーンに書いてあることを一生懸命、書いて理解しようとする、しかもそれは英語だから二重のハンデになる。ですから ”耳を鍛える”音読はいいですよね。英語のリズムをつかむにも。


 

投稿: ゆうぴょん | 2008年8月 7日 (木) 23時45分

>ゆうぴょんさん

とても興味深いお話をありがとうございます!英語習得の大事なポイントですね!

やっぱり、ゆうぴょんさんの観察からも、耳がいいフィリピンの方が、一番英語がうまいんですね!日本語・日本人の名前も、耳で覚えて書かないというところ、驚きです。確かに日本語は、漢字もあるので、ビジュアルで理解することが多いですね。

勝間さんも「もっと耳から覚えましょう」と、薦めてますよね。留学や海外生活をしないで、どれだけ日常生活の中で、英語を集中して聴く時間を作るかが、英語上達の決め手ですね!

投稿: Karen | 2008年8月 8日 (金) 07時30分

karenちゃんは本当に国語がよくできたよね~。でもkarenちゃんもご存知の通りマロンはとことん苦手・・・。ううっ、よろしくね~virgo

投稿: まろん | 2008年8月16日 (土) 22時20分

>まろんさん

まろんさんとは、この話をよくしますよね~
逆に私は化学がどうしても理解できなかったので、まろんさんを尊敬しています!
脳の構造の違いなのかな?

投稿: Karen | 2008年8月17日 (日) 10時15分

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